非常口の人のゲームブログ

今、家でやってみたいなつかしのアーケードゲーム

【雑談】時代と共にゲーセンが衰退していった話【昔話】

ゲーセンが時代と共に衰退していった具体的な流れを振り返ってみる

時代の流れと共にゲーセンが今は下火の時代、流行りの遊びではないということは分かってる人は多いでしょうがゲーセン世代じゃない人はその詳しい流れまで知らないのではないでしょうか。今回はそこら辺の話をしてみたいと思います

 

2D格ゲーの衰退期

シューティング黄金期、VF2の熱狂的な人気だった80年代後半~90年前半、その後は2D格ゲーがアーケードゲームの主流となります。(この頃は全然世代じゃないのであまり詳しくはないですが・・・)CAPCOMSNKを中心に多くの格ゲーが生まれゲーセンを賑わせてきたのですが、1998年にCAPCOMジョジョの奇妙な冒険(未来への遺産)、1999年にストⅢ3rdをリリース。これを期にアーケードの2D格ゲーから撤退し(正確には完全撤退ではなく、意欲的に製作するのを止めるとかそんなんだったかな)SNKも看板商品であるKOFが人気だったオロチ編終了以降、ストーリーや設定としてもヒットを掴めずゲーム内容の方も微妙という迷走状態でした。CAPCOMSNKが長年競いあい90年代後半のゲーセンを引っ張ってきた戦いも唐突に終わりが見え始めるのです

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2D格ゲーのはじまりと言える初代ストⅡ
 

この頃は2D格ゲーはお互いに1年に1タイトルはリリースするのが当然となっていて(KOFがそういう作りなんだからそうなってしまう・・・)例えばストZERO製作チーム、ストⅢ製作チームとたぶんいくつかの製作チームが社内で平行して作ってはいたでしょうけど、それにしても今振り返ってみるとユーザーから見ても1年1タイトルは鬼畜スケジュールとしかいいようがないでしょう(汗)

ドット絵を打つのは尋常じゃない仕事量だという話もこの頃聞いた話だった気もするし、とんでもない労力や期日への精神的な負担のわりにリターンが見合ってないとCAPCOMも判断したのかもしれません

 

次代を担うゲーム、ギルティギアゼクスが登場する

タイミングを見計らってか、たまたまか丁度ゲーセン格ゲーマーが手持ち無沙汰の時にサミー社からギルティギアゼクスという作品が2000年に登場します。PS版家庭用ギルティギアという作品が人気が高かったようで、さらに進化したゼクスというゲームでゲーセンに乗り込んできたというわけです。

これが前評判どおりめちゃくちゃ出来が良く(稼動後半はフォルキャンの発見等から色々世紀末感もありましたが)グラフィックはCAPCOMにも引けを取らない、キャラクター達の魅力、操作性の自由度が高く格ゲー上級者にもやり応えを感じさせる、音楽など世界感の作り込み、全てがゲーセンデビュー作とは思えない一線級のクオリティでまたたく間に話題の中心となり、これ以降2D格ゲーを引っ張っていくタイトルにまでなりました

 2D格ゲー界隈はその後色んなゲームが出ては消え、中には良作もあったのですが、長く続くタイトルはほとんどなく結局アークシステムワークスの出すゲームが2D業界を引っ張っていく形になりました

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今見ても完成度の高い美麗グラフィックGGX
 

PC、ネットの普及とゲーセンの変化

2000年過ぎあたり、この頃まではまだまだ家庭でのパソコンも浸透してるとは言えない物だったのですが、ここら辺から急激に一般的に広く浸透していくようになります。ネット環境も当然整備されはじめどんどん進化していきます。家庭用でのPC等の話は少し後述させてもらいます。先にそれによってゲーセンにも変化が起きた話をします

 

このネット環境の進化やら何やらで2001年発売されたVF4はゲーセンにネットを引くことでカード登録(リングネーム、段位、戦績、所属チームetcが表示される)し、段位認定戦やアイテム争奪戦が起こったり、取得したアイテムを装着することで自分のキャラの見た目をカスタムできる付加要素を初めて盛り込みました(ネット対戦はまだできません)今となっては色んなゲームで段位があったりアイテムを装着して自分のキャラを飾っていくのが取り入れられてる所を見ると当時のこの仕様がどれくらい画期的で人気が出たかは想像がつくと思います

 

またそれ以外では同時期に麻雀格闘倶楽部、MJといった新しい麻雀ゲームが発売され、それまで脱衣麻雀一辺倒だったゲーセン麻雀にネットを引くことでネット麻雀ができ、段位やら見た目を変えれたり(MJ)、プロが参加するイベントが起きたりといったまったく新しい風を吹かせました

 

ゲーセンにネットを引くことによって新しい要素が加わりこれらのゲームはめちゃくちゃ盛り上がったのは言うまでもありません。ところが客側だと分からないのですが、このVF4はそれまでの格ゲーの価格からするとかなり高く、確か初回生産を購入する場合はコンパネにカードリーダーがついたネットシティの新品筐体と抱き合わせで買わないといけないとかでとにかくお高くつく(当事店員友達に聞きました)、ネットを引く工事、月々の維持費ももちろんあります

麻雀格闘倶楽部、MJはたぶんVF4よりも高くこれらの新しいゲームがあるゲーセンが流行る一方、それまで街にはたくさんあった小さいゲーセンはそこまで急激に投資ができるわけもなくこれらのゲームを入荷できず新しい変化に置いていかれ結果寂れてしまい次々と撤退していってしまいます

 

次回に続く・・・To be continude...

 

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